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10時半過ぎに分娩を終えた後、ドクターやナースは一旦退出、すやすや寝ている赤ちゃんと私、夫だけが残りました。私は麻酔が効いているので脚は全く動かせず(身体は起こせました)、ずっと分娩台の上。まずはランチを食べ(意外と!?普通に、というか甘いデザートまでがっつり食べました)、パワー回復。そして、家に残っている長女(と私の両親)の様子を見に、一旦夫は帰宅。
出産当日は、夕方まで分娩台の上で過ごしました。動けないので、時々ナースが様子を見に来てくれて授乳をさせてくれたりしました。夕方になると何となく脚が起こせるようになり、ナースに支えられながら、フラフラと出産後初のトイレ…全く言うことを聞かない脚に、麻酔ってこんな威力があるのか…と驚いた記憶があります。私が日本で出産したときは産褥パッド(生理ナプキンの分厚いバージョン)は自分で買って持って行った(足りなくなったら病院の売店で購入)のですが、こちらではトイレに置いてあり、自由に使うことができました。下着も使い捨ての紙のものが置いてありました。
晩御飯も部屋から電話で注文し、好きなものを食べ、夜に。食後のタイミングで毎度ナースが薬(痛み止め)を持ってきてくれて飲んでいました。二人目になると後陣痛が痛い と聞いていたので心配していたのですがこの薬のおかげ?なのか、全く痛みを感じることはありませんでした。ただ、お尻周りの痛みは薬では取れず、座る角度を工夫したり、ドーナッツ型のクッションを使ったりしていました。(この痛みは1週間くらい続きました)
赤ちゃんは生まれて12時間後にファーストバス(初めてのシャワー)をすることになっていたのですが、夜23時を過ぎてもやってもらえない…思い切って、夜勤のナースに聞いてみると「よし!今やってしまおう!!」となり、ものすごい手際よく(言い方を変えれば 適当に… 笑)部屋についていたシンクで息子を洗ってくれました。石鹸を含ませたタオルで息子を拭き、、、流すのかと思いきや、そのままタオル… あれ!!!流してない!!!と焦ったのですがそのまま終了… ボディーソープの種類によっては、流さなくてもいいものもあるので、それを使ったのかな?と思い、確認してみましたが、普通のジョンソン&ジョンソンのボディーソープでした。薄めた石鹸だったから、大丈夫なのかな…
アメリカ生まれの息子なので、アメリカ式のやり方で、強くなってもらおうと思います…
日本であれば、丁寧に沐浴をしてもらったり、沐浴のやり方を教えてもらったりするはずなので(そもそもアメリカは入院期間が短いので時間がないのですが)その辺の丁寧度は全く違うなと感じました。
夜中も定期的に夜勤のナースが様子を見に来てくれ(そのころには私も部屋をウロウロできるようになっていました)水分は摂れてるか?授乳はできてるか?と確認をしてくれました。
通常、出産日+1日入院(最長72時間以内)で退院なのですが、私は二人目の出産で慣れているということ、また家で待っている長女が小さいということで、ナースの配慮により出産翌日に退院する予定になっていました。ですが出産翌日の早朝に行った、新生児の聴覚検査の結果が悪く(無反応だったらしい)、再検査となったため、結局もう一日退院を伸ばし、翌日再検査することになりました。そのまま退院して、1週間後に再検査でも良かったのですが、新生児を連れて改めて病院に来るもの大変だと思い、退院延長(翌朝再検査)を選びました。
本来退院予定だった、出産翌日、特にすることもなく…体力回復に努めることができました。コロナ影響で大人2人しか病院に来ることが許されていなかったため、夫と、母が赤ちゃんに会いに来てくれました。
そして翌日、退院。私の主治医が私の身体のチェックを、そして事前に決めておいた赤ちゃんのかかりつけ(になる)病院から小児科医が来て、息子の健診を行ってくれ、退院OKとなりました。
アメリカでは、赤ちゃんのかかりつけ医は出産前に決めます。私もかなり驚いたのですが、かかりつけ医が出産した病院まで新生児の健診をしに来てくれます。(そのようなサービスを行っていないドクターの場合は、自分で小児科に連れていくようです。)私は友人からの情報&ネット情報を頼りに、小児科を探し、ホームページで私の分娩する病院と提携している(新生児健診に来てくれる)ことを確認し、予約を入れました。出産前にナースから小児科はどこにするのか聞かれ、情報を伝えると、病院側から小児科へ連絡を取ってくれ、退院日に小児科医が来てくれる流れになります。日本では病院の先生は病院の診察室にいつもいるイメージなのですが、、、アメリカのドクターたちは(産婦人科の先生も小児科の先生も)あっちこっち移動が大変だなあ…と思ってしまいます。
我が家はベビーカー(ストローラー)とベビーシートが一体化する形のトラベルシステムを購入していたので、ベビーシートを病室まで持っていき、赤ちゃんを載せてから車まで運びました。小さくてほにょほにょの新生児、ベルトをキュッとしめるのが怖くて、ゆるーく締めていたらナースが容赦なくきつく締めてくれました。安全の為には当たり前ですね。そして出発。日本で長女を出産したときは6日後に退院だったので、産まれた翌々日に車に乗せられる赤ちゃん…の姿は何だか衝撃(新鮮…)でした。
陣痛がきてから退院まで2泊3日、渡米以来、一番英語に触れた(というか英語オンリーの)3日間でした。場所柄、きっとネイティブスピーカーではない患者さんも多いのでナースたちも慣れていて、何とか自分の要望も伝えながら問題なく過ごせたと思います。私は二人目だったので抱き方、授乳、おむつ替え、などは分かっており、特に教えてもらう必要はありませんでしたが、知りたい場合は自分から質問をしない限り教えてもらえない(日本だと当たり前のように丁寧に教えてもらえる)と思います。私はおくるみを使ったことがなかったので、それはしっかり教えてもらいました。
ナースたちが赤ちゃんに話しかける英語を学ぼうとずーっと観察していましたが、みんな泣いている息子に対し、”I know I know ~” と言っているのが印象的でした。というかほぼそれしか言わない? 日本でいう「はいはい~(いまから抱っこしますよ~オムツ変えますよ~)」みたいな感じなのかな?それ以外はこの3日間ではあまり学べず。
とにかく、ただ出産を無事行えた、というだけでなく日米の文化や習慣の違い、自分の英語の勉強、など内容の濃い(!?)本当に充実した時間でした。もちろん母子ともに無事に退院することが大前提、一番大事なことですが、それ以外に色々な経験ができたことが私にはとても有難かったです。
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